映画『果てしなきスカーレット』がネットで酷評されていると友達に教えてもらいました。公開前から見に行くつもりはなかったのですが、それを聞いて興味がわいたので、上映スケジュールを見たら、
公開から2週を過ぎたところなのに、上映が1日1回!
になってて驚きました。そして、ちょうど時間もあったので、つい見に行ってしまいました😅有人のチケット売り場で「(具体的な席番号)以外はどこでも大丈夫です」て言われた通り、劇場内に入ってみたら、
観客が自分を入れて二人しかいませんでした😲
ネット上の評価ってここまで影響するんだなーと思いました😨 ネタバレなしの結論だけいうと、
確かに話はあまり面白くないけど、酷評されるほどでもない。
映像は綺麗だった。
という感じでした。
とりあえずシェイクスピアの「ハムレット」を全然知らない人は、見に行く前にあらすじだけでも調べておくといいかも?と思います。
あと、こちら↓も参考になるかも?(公式サイトで公開されているからネタバレじゃないと思う)
>>> WORLDVIEW & WORD -世界観ワード解説- |映画『果てしなきスカーレット』公式サイト
~~ここから大分上から目線のネタバレ感想です~~
1回みただけなので間違ってるかもしれないあらすじw
中世のデンマークで、父親を叔父に殺された王女スカーレットが、敵を討とうとして失敗して毒殺された後、「死者の国」でも元気に生きているらしい叔父を殺すために彷徨ってたら、何故か令和の看護師・聖と出会って一緒に旅をすることになる。叔父は「見果てぬ場所」という”なんか良いところらしい場所”に行く方法を知っている「死者の国」の権力者で、そのに連れて行くことを報酬に部下を使ってスカーレットを殺そうとする。スカーレットは、聖とキャラバンの人達の交流や、突然始まるフラダンスや令和の街中ミュージカルなんかを見て、復讐以外のことも考えるようになる。最終決戦でスカーレットは叔父を許そうとするが、叔父は和解する気はなくさんざん悪者ムーブした挙句に突然現れた謎の竜に殺される。その後、「スカーレットは実は死んでなかった!」ということで、現世に戻って女王になるという話。
酷評の理由を考えてみた
最初に書いた通り、全体的にはそこまで酷評されるほど悪くなかったのですが、「死者の国」という世界が製作者側に都合がよすぎることばかり起きてるように見えるのが、「面白くない」と感じる原因かなと思いました。
多分制作者側は、いろいろ計算してまとめた結果、矛盾ない話を自分たちの中で構築できていたんだろうけど、
説明(表現)し切れなかった
んじゃないかなーと思ってます。
製作者はその「現象」が起こる理由をちゃんと考えているんだろうけど、その説明がないので、見てる側は主人公というより話を進めたい製作者の都合で「世界が動いている」ように見えてたんじゃないかなぁ🤔
これまでの細田守作品は、現実の日本と有名作品がベースにある作品で、説明がなくても理解できる舞台が整っていたのですが、今回の作品は、ベースが令和の日常常識では理解しきれない部分がたくさんあって、作品の世界に対する定義や説明が必要だったのに、それが足りてなかったんだと思います。
馬もハムレットは「父親殺されたデンマークの王子がグダグダ悩みながら復讐して皆で不幸になる話(個人の解釈ですw)」だという薄~い認識しかなかったので、非常にわかりにくかったです。王様(スカーレット父)の名前を聞いた時「ハムレット?(正確にはアムレットだったけどそう聞こえた)そういうやハムレットってデンマークの王子だったよなー」と思い出したくらいで、別の名前だったら「ハムレット」に関係あるって気づかなかったかもしれません。
何かのセミナーや講義の資料だったら良かったのかも?
フラダンスとかミュージカルの歌詞とか下地になっている概念やエピソードの説明をあらかじめ渡されて「資料をよく読みこんでから観に来いYO!」って言われてたら、理解できたのかもしれませんが、そうなるともう「娯楽映画」じゃないですな…😅
映画じゃなくて「(大事な解説は先生がしてくれる)セミナーや講義の資料」としてだったら、「すっごい面白い資料」って評価されたかも? 馬は「大事な解説」部分がわかってないけどw
>>> 果てしなきスカーレット 3曲 歌詞リスト(フラダンスはハワイ語のしか載ってなかった😞)
「死者の国」についての疑問
馬が一番わかりにくかったのは、「死者の国」でした。
この映画の「死者の国」はダンテの『神曲』がベースにあるのかなと思いますが、馬は『神曲』が「死後の世界道中記」な話(じゃなかったらゴメン)らしいことと「地獄の門」の文言しか知らなかったので、「死者の国」については疑問がいっぱいでした。
「死者の国」って結局死ぬ前の国と一緒なの?
スカーレットがいるのはほぼ荒地だったけど、砂漠もあるし、物資があるところを見ると作物が育つところもありそう。普通に幸せに生き死んでられそうなところもありそうなんだけど、そもそもなんで皆、謎の「見果てぬ場所」目指してるの?本当にそこが良いところかなんてわからないと思うんだけど、死者の国の住人達が皆信じているのがなんでかわかりませんでした。
「死者の国」だとしたら、なんで皆いるの?
最後、スカーレットが意識を失っている間に死んだって話を聞いたので、クローディアスが「死者の国」にいるのはわかるけども、他の部下たちはなんで皆いるんだろう?と思いました。令和の人間がやってきたので、最初らへんはスカーレットが死んだあと大分時間が経った後なのかなとか思ってたけど、起きたら数日しか経ってなかったので、不思議でした。もしかして、おじさん、自分だけじゃなくて部下たちも毒で巻き添えにしちゃったとか?なんて迷惑なw
おじさん、なんで「死者の国」の覇王みたいになってんの?w
スカーレット父は虚無ってるのに、なんでおじさん権力者になってるの?城とか城壁とかどうやって建ててるの?ハワイの人とか遊牧民の人とかもいるから死者の国はデンマーク人だけってわけでもないみたいだし、デンマークにだっておじさん以外の武力とか権力とか持ってそうな人他にいると思うんだけどなぁ。
都合よく主人公を助けてくれる謎のおばばと竜は何?
特に竜。突然やってきてクローディアスを処した理由もよくわからなかったけど、最後は何故虚無ったのかわからない。いつも通り去っていけばよくない?
なんで父と再会できてんの?
虚無って消えてしまったアムレットとなんで再会できてるの?
「死者の国」って結局何なの?
最後らへんで謎のおばばが「ここは”死者の国”じゃない」みたいなこと言ってたけど、あんたが最初に「死者の国」って説明してなかった?
いろいろ考えた結果
実は全部「スカーレットの内面(精神)世界の話」だったっていうオチかもしれない。
という結論に至りました。その場合、今までの謎には無理やりにでも答えは出せます。
- 「死者の国」って結局死ぬ前の国と一緒なの?→一緒ではない
- 「死者の国」だとしたら、なんで皆いるの?→スカーレットの精神世界だから実はまだ生きてるかも。
- おじさん、なんで「死者の国」の覇王みたいになってんの?w→敵討ちがスカーレットの目的だからラスボスとして配置されただけ。
- なんで父と再会できてんの?→スカーレットの精神世界で本当は虚無ってなかったから。
- 都合よく主人公を助けてくれる謎のおばばと竜は何?→本人死んだら世界も終わるので、危ない時に発動する安全装置かと思います。竜に関しては「争いの地に雷を落とす」と公式サイトに説明があったので、「話し合いで解決する」とか「争いをなくす」というのが正しいと信じる元々のスカーレットの意識なのかなとも思いました。
聖って何者?
「死者の国」がスカーレットの内面だとしたら、完全に外部からきた異物っぽいのが聖の存在です。中世のデンマークのお姫様が看護師知ってるわけがないですし。
誰が聖をスカーレットのためにこの「死者の国」に引きずり込んだのかと考えてみたのですが、映画で出てきた人物の中では、スカーレット父しかいなさそうです。
聖はスカーレット父が、娘の復讐心をなくさせて現世に帰ってもらうために連れてきた人
令和の価値観を見込んで父が聖連れてきました。本当にスカーレットが死んでたら、父本人が直接会いに行って、死者の国で一緒に暮らすのもありですが、生きているので現実に帰ってもらわないといけません。自分を探さないように、しょっぱなから自分はいないことにして、聖に来てもらうことにしました
・・・といういう解釈になります。
なんで、スカーレット父に時空を捻じ曲げて別の人間(の意識)を呼べるほどの力あるのかはわからないですが、こういうのを「愛の力」とかで片付けるのは好きではないので、そうじゃないといいなと思います。
あとスカーレット、遊牧民はともかくフラダンスも知らなさそうですが、それも聖が出てきてからの話なので、街中ミュージカルと同じで聖の影響(聖の知っているものも出てくる)ということにしときます。
スカーレットの世界で、聖は最後虚無ってましたが、あの後多分元々行く予定だった普通(?)の「死者の国」に行けてると思います。
「許せ」について
アムレットの処刑の時「クローディアスを憎むな、許せ」くらいは言えそうな時間はあったと思うので、処刑される直前のセリフが「許せ」だけだったのは不自然だと思いました。そもそもスカーレットの精神世界でのやりとりかもしれないので事実かそうでないかもわからないのですが、もし本当にアムレットが「許せ」と言っていたとしたら、この時はヴォルティマンドが言っていた通り「クローディアスを許せ」という意味であっていると思いました。
「死者の国」での最終結論が「自分を許せ」だったのですが、これは処刑の時の父の気持ちではなくて、スカーレットの聖を引っ張り込んだ時の父の気持ちかなと思います。
スカーレットについて
なんで、最初「お父様」って呼んでたのに、死者の国では「父さん」呼びだったのか気になりました。わざわざ変えなくてもよくない?
あと、スカーレットが聖のことを「いいこちゃん」と評していたのですが、「いいこちゃん」って、今でも使われてるけど昭和のツッパリとかいた頃に出てきた言葉なイメージだったので、中世デンマークの王女のセリフっぽくないなと思いました。
そもそも聖が「いい子」だったら、スカーレットは「悪い子」と思ってるということになってしまいます。中世だったら親の仇をとろうとしているスカーレットの方が「いい子」なんじゃないないかと思うので。でも別の表現でなんていうのかわからないです。「偽善者」とか「似非聖職者っぽい」とかかなー?🤔
最後に、民衆とのやりとりについて「先代のように私たちを苦しめないでください」の返事が「争いのない世界(国だった?)を作ります」みたいなセリフだったのが、なんかズレている気がしました。争わずに対話で解決していくというのは良いことだとは思うのですが、戦争してても国民は幸せな場合もあるだろうし、戦争をしていなくても国民が苦しんでいることもあるので、お願いに対する返事としては適切じゃないと思ったのです。でも、なんか皆納得して喜んでいるみたいだったので、「この国大丈夫なんかな?」ってちょっと心配になりました。
めっちゃ騙されやすそうな民衆だ…😅
この国、大丈夫かな?
声優さんたちについて
馬は俳優さんが声優をやってるのを聞くのは嫌ではないのですが、違和感がないのでアニメとか吹き替えはプロの声優さんがやってくれるほうが安心して見れます。
声優も上手い俳優さんもいるのですが、あんまりうまくない人だと、キャラがしゃべってる感がなくて、後ろで生身の誰かがしゃべっている感じがして違和感があります。二人羽織で後ろの人がしゃべってるみたいなイメージでしょうか?
でも今回、おじさん達は皆違和感なかったです!
特に役所広司、前回の「鈴パパ@竜とそばかすの姫」は馬的にはイマイチだったのですが、今回めっちゃクローディアスでよかったです👍
主役二人は時々、キャラクターじゃなくて俳優さん自身っぽいところもあったけど、違和感はあんまりありませんでした。特にスカーレットは「わー」「きゃー」「はわわ~」的な声だけの演技が多くて(長くて)難しそうだったのですが、頑張ってるなーと、これまた上から目線で思ってましたw
ガートルード(スカーレット母)は斉藤由貴だと全然気が付かないくらい違和感なかったです👍
晴れ風のCM思い出した
街中ミュージカルの歌は「祝祭のうた」という名前のようです。
曲が似てるとかではないのですが、なんとなく↓のCMを思い出しました。祝ってるからな?
あとは「マツケンサンバⅡ」も思い出しましたw
その他
- 見果てぬ場所への階段上ってるところが、ナウシカの「らんらんらららんらんらん♪」っぽかった。
- ヴォルティマンド、スカーレットに対しては多勢に無勢な上、銃まで持ち出してきて卑怯な感じだったけど、部下は大事にしている人なんだなと思った。
本編と全く関係がない上映前のCMについて
上映が始まる前にCMが流れていたのですが、今回初めてみた一建設のCMが面白かったですw
