映画『国宝』(ネタバレあり)

ユナイテッドシネマ大津にあった「国宝」のポスター。
透明なカバーがあって反射するので斜めから撮影。

一切「笑い」がなさそうなので最初は見に行くつもりはなかったのですが、何人かに「良いYO!」と言われたので、フラッと見に行くことにしました。

11時10分上映に間に合うように11時前にOh!me大津テラスに到着したのですが、平日なのに駐車場入り口付近から道路にも車が並んでいてびっくりしました。劇場版「鬼滅の刃」無限城編を見に来た人が多いんだろうなと思ってましたが、「国宝」も1日1回の上映の作品とは思えないほどたくさん人が入ってました。

~~ここから映画『国宝』のネタバレがあります。~~

あらすじ

任侠の跡取りだった美少年が父親を殺された後、歌舞伎の世界に入り、紆余曲折あって歌舞伎の芸を極める話。

主人公の喜久雄は実家(任侠の親分の家)の宴会で芝居を披露していたら、突然襲撃されて父親を殺される。父親の敵討ちに失敗した後、襲撃時に居合わせた名門の歌舞伎役者に引きとられて弟子にしてもらう。

同い年の師匠の息子俊ボンと切磋琢磨して芸を磨くが、師匠の代役に指名されてから俊ボンとの関係が微妙になる。代役を見事に果たして認められた時、喜久雄の彼女と俊ボンが二人そろっていなくなってしまう。

順調に歌舞伎役者としてキャリアを積んでいたが、師匠が死に、俊ボンと元カノが夫婦になって戻ってくる。次々不運が続いてお偉いさんの娘を利用しようとするが失敗。完全に落ちぶれる。

客が殆ど来ないどさ回りを続けて客にタコ殴りされていたが、喜久雄を見捨てたと(馬に)思われていた人間国宝から呼び出しがあり、俊ボンと「二人道成寺」で再び大舞台に立つようになる。

俊ボンが糖尿病で片足をなくし、一人で頑張るようになったが、俊ボンの死期が近くなったところで、俊ボンの夢だった「曽根崎心中」を二人でやり切る。

その後ずっと一人で頑張り続け、人間国宝になる。

感想

上演時間長いし、役者さんの達の熱(圧)もすごいし、全体的にめっちゃ重い話でした。テレビで見ても良さはわかると思うけど、舞台の迫力は映画館で観た方がより伝わると思います。

歌舞伎について

馬は歌舞伎については全然詳しくないので、歌舞伎の役者さんって、まず自分の身体を「美しく完璧に動く人形(声を出すから楽器も兼ねてるかも?)」にしてから、「役の感情」を身体に入れなおしている のかなと思って観てました。テレビや映画で見る俳優さんは、「自分を使って」役になりきってるように見えるので、同じ役者でも違うんだなと感じました。

映画の中の歌舞伎の舞台は「俳優が歌舞伎役者を演じている」ので、舞台上でも人間の感情が残ってて、それが映画としての見どころなんだろうなと思いました。

自分の解釈が合ってるのかわからないけど、1回本物の歌舞伎も見てみたいです。

行く前の参考にしたい↓

その他箇条書き

  • PG12指定:アダルティ(性的)なシーンがあるんだろうなとは思ってたけど、暴力的なシーンはないと思ってたので、しょっぱなからヤクザの抗争始まってびっくりした。
  • やっぱり流石の田中泯。主演の吉沢亮もすごかった。
  • 最初の鼻も口元もツンとした「墨染」が一番人形っぽい綺麗さがあったと思う。
  • 少年時代の喜久雄(黒川想矢)、稽古中も動きも綺麗だったし、歌舞伎の動きをする筋肉って感じがした。
  • 喜久雄、せっかく彫り物なかったのにわざわざ入れちゃったYO!
  • 唯一共感枠だったのが、歌舞伎の興行を手がける会社の社員の竹野(三浦貴大)。他の人は皆覚悟決まりすぎてて共感とか無理w
  • 人間国宝が療養しているところがぼろすぎて衝撃。「美しいものがなにもない」部屋だったら、別にボロくなくてもいいと思うんだけど、映画でのわかりやすく表現するために必要以上に「美しくなく」する必要があったのかな🤔部屋がボロすぎて落ちぶれて世間に忘れられた存在になってるのかと思ったけど、竹野を使って喜久雄を呼びつけることが出来るくらいだから、自主的にあの部屋を選んだだけかもしれない。(ほんとに落ちぶれてしまっている可能性もなくはないが…😓)
  • 悪魔との取引、「日本一の役者になれるならなんもいらん」みたいな内容だったと思うが喜久雄が日本一になった時、娘に認められただけでなく、世間にもてはやされてて「普通以上にたくさん持ってるやん」と思った。まぁ、本人は別に欲してないかもしれないけども。
  • 二人道明寺では、喜久雄は人形っぽく見えて、俊ボンは人間っぽいなと思った。喜久雄は本物の歌舞伎役者っぽくて人間味を感じなかったけど、俊ボンは表情が人間らしく可愛く見えた。リアルの歌舞伎の舞台で人間っぽさがあったら違和感を覚えそうだけど、映画では人間っぽい方が魅力的に見えるなと思った。
  • NHK大河ドラマネタ:当たり前だけど俊ボン、全然蔦重っぽくなかった。師匠(ボン父)はいろいろ苦悩してそうなところが田沼さんと被った😅
自分で撮ってきた南座の写真。