米アカデミー賞を受賞記念でリバイバルしてた「ゴジラ-1.0」を見てきました。 リアルタイム上映の時から見たかったのですが、タイミングを逃して残念に思っていたので、終わらないうちにと急いで見に行きました。
今まで見たゴジラ映画の中で一番好きかもしれない。
時間に限りがあるので、ご都合主義な展開もあるけど、途中の伏線も綺麗に回収しててわかりやすかったです。
ネタバレありのあらすじ&感想
ざっくりしたあらすじ
終戦直後、特攻隊員だった敷島浩一が機体故障で引き返した守備隊基地にゴジラが現れる。飛行機で銃撃するように言われたが、撃てずに敷島と守備隊の橘宗作以外全員死亡。戦後、家に帰ると両親は死亡していて、7割くらい壊れた家だけが残っていた。なりゆきで大石典子と赤ん坊と暮らすことになる。高い機雷の撤去作業の仕事を始めたところ、戦時中遭遇したゴジラに襲われる。ゴジラは最初と比べると何倍も大きくなっており、その後上陸して、復興しかけていた東京は再び焼け野原になる。世界情勢により米軍日本軍とも動かせないので、民間有志のみでゴジラを倒すことになり、敷島は自分の中の戦争にけりをつけるために再び零戦に乗る。
感想
初めて遭遇した時に敷島君が撃ってゴジラが死んでたら、戦後のゴジラ被害はなかった可能性はありました。さらにゴジラは即死させないと怒らせて守備隊全滅していた可能性も高かったので、敷島君が撃ってしまうと、ゴジラが倒せても直せなくても、始まった30分くらいで主人公交代か「完」てなってしまいます。
どう考えても、ファーストコンタクト時は、
映画的に撃たない選択しかない😅
です。神(脚本or監督?)により、実は他に選択肢は与えられていなかったにもかかわらず、撃てなかった罪悪感を何年も抱えて生きてた敷島君が不憫すぎる…。
ゴジラが去った後で、「撃ったらゴジラの意識がこっち向く」という状況では怖くて撃てない敷島君の気持ちも、逆に「お前さえ撃ってくれてたら!」と思ってしまう橘さんの気持ちもわかるので、お互いキツイなーて思いました。
実力(技術)はあったけど、精神的が弱かった敷島君と、倒す気持ちはあったけど実力(技術)がなかった橘さんが、協力して過去に決着をつける展開で、いい感じにまとまってました。
橘さんの呼び出し方ひどくない?
いろいろ気の毒な境遇な敷島君ですが、橘さんの呼び出し方はあんまりだと思いました。
協力要請する相手の悪評立てるなよー
橘さんをディスらなくても、他に怒らせる方法も来てもらう方法あったはずなので、呼び出し方法は、橘さんの行方がわからなすぎたのにキレて腹いせも入ってたんじゃないかと思ってます。
橘さんの周囲には、彼の人柄をわかってる人が多くて、嘘の悪評は広まらなかったんだとは思っているのですが、ちゃんと「手紙に書いたことは嘘でした」って撤回してあげて欲しいところです。
呼び出しに激怒してたのに、納得したら足りない人手まで連れてきてくれたり、頼まれてないことまでケアを忘れない橘さん、すごくいい人だし!
その他感想
- 隣人の澄子さんもいい人だった。嫁生きててよかったけど、澄子さんとくっついてもよかったんじゃないかとも思った。
- 典子が敷島君に「こいつカモれる!」と思った瞬間がわかった。そしてまんまと居座られたw
- あの時代だったら絶対無言の圧力かましてたと思うけど、元軍人さんがあり得ないくらい(後で問題にならないよう)気配りしてた。「有志の元軍人」というより、「有志の公務員」って感じがした。
- 「あいつあきらめたみたいだな」というセリフで、その後に見せ場があることを確信した小僧w
- 明子ちゃん可愛い。
- そもそも登場人物全員いい人ばっかりだった。
- 海神作戦、いろいろ不足している中で頑張って考えたなーって思った。
- 橋爪功がいた!群衆のワンシーンだけでその後全然出てこないという贅沢な使い方。
- 「恐れ入谷の鬼子母神」という言い回し、本来の意味で使われてるのを聞いたのは今回が初めてだったかも?